私について

仕草や、声を忘れてしまっても

<あの味は忘れない>

 

食に興味があったのは、

きっと、

「母」がたくさんの食にまつわる

想い出を作ってくれたから。

 

<電気オーブンから立ち上る、

蒸し焼きプリンの

焼きあがった時の湯気>

<お雛祭りには、

お雛寿司を作ってくれて、

つまみ食いしていたこと>

 

そんな母は、私が16歳の時に、

この世を去りました。

 

残された姉と、

週末は交替で夕食を作りましたが、

その当時

<何を食べていたのか?>

記憶にないほど、

乏しい食生活でした。

 

少しづつ生活を取り戻し、

結婚し家族を持った時。

「どうして、

野菜がおいしく

食べられないんだろう…」

「娘は野菜が好きなのに、

なぜ同じ食卓にいる息子は

野菜が苦手になったのか…」

 

食にまつわる悩みは、

山のように私の前に現れました…

「誰か、私におしえて」

「どうして、

生きるために必要なことなのに、

学校で教えてくれなかったの?」

子育てに追われ、

責任を背負い、

そんなことばかり思っていました。

 

食は生きるために、必要なこと。

 

そして、

気が付いたこと。

今、母は「ここにいない」けれど、

母がよく作っていた

<あの味>を再現すると、

情景がよみがえるということを。

 

母が私にしてくれたことを、

子供たちにしてあげる。

特別な料理はめったに作らないけれど、

いつも<毎日ごはん>を、

シンプルだけど作ってる。

きっとそれは、

伝わっていくと思うから。

 

おいしいものは、人の絆をつくる  

食はきずな。

 

 

子育てや、仕事に追われて

私と同じように悩んでいる人の、

支えになれますように。

あの時の自分が

「誰かおしえて」と思った、

「誰か」に

私はなりたいと思っています。

 


現在、中学三年生になる

「こざっぱりした娘」と、

小学6年生になる「野球大好き息子」、

息子の野球チームの「ヘッドコーチ」に

なっちゃったお父さん、

の4人家族です。


栄養士(離乳食・幼児食 専門)

日本野菜ソムリエ協会認定  野菜ソムリエプロ

食育インストラクター 1級

ホームメイドクッキング  パン講師

エコクッキングナビゲーター

ミキハウス 輝くママ8期生

ロゴのお話

 

私が子供の頃、母が立つ台所の風景です。

母は髪は長くはなかったけれど(笑)

見ていた風景は、いつもこんなでした。

 

それを、手作りハンコデザイナーの

<わかば堂>さんにお願いして作っていただきました。